これがわかればあなたも薬剤師?今日から使える薬剤師豆知識

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点鼻薬って実は危ない?その理由とは

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日本人がどのくらいの人が鼻炎か知ってますか?

 

なんと約40%だそうです!!!

 

驚きですね。

 

10年間で10%も増えたという調査結果もあります。

 

特に花粉症の季節はさらに多くの方が

悩みますよね。

花粉症の季節ではなくても約40%の人が

鼻炎を抱えていますし、

風邪によっても鼻炎に悩むことがある。

 

決して他人ごとでは済まない

あなたにも共通する悩みですよね。

 

かく言う私も花粉症の季節は

鼻炎に悩みます。

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鼻水とまらない、鼻が詰まる・・・

 

「もういや~~~!!!」

 

って感じですよね。

 

そこであなたも私も必須アイテムが

 

【 点鼻薬 】

 

ですよね。

魔法のように症状が改善します。

 

点鼻薬様様です。

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ただし、点鼻薬には使いすぎることによって

鼻炎が悪化するケースがあるんです。

 

普通に考えたら意味が分かんないですよね?

鼻炎を改善させるのに、鼻炎になる?

 

Why?

 

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ただ、これが起こってしまうんですよね~。

 

それでは解説しますね。

レッツラゴ~~~!

 

 

 

点鼻薬の種類

まず今主流で活躍している点鼻薬

2種類あります。

 

ステロイドタイプ

(ナゾネックス、アラミスト、エリザス、フルナーゼ、リンデロン)

血管収縮剤タイプ

(ナザール、トーク、コールタイジン、パブロン

 

この2種類のうち、使いすぎて鼻炎になるのは

どちらでしょう???

 

・・・

 

・・・

 

正解は・・・

 

血管収縮剤タイプです。

なんとなくステロイドと聞くと

怖いイメージを抱きがちですが

違うんですよ。

 

ステロイド点鼻薬は鼻という局所だけに

効かせる場合、副作用がとても起きにくい

とても使いやすい薬です。

 

私も花粉症のシーズンは

ステロイドタイプの点鼻薬を使っていますよ。

 

 

 

血管収縮剤タイプで鼻炎になる理由

ここからが今日の本題です。

ここからの内容をぜひ知ってもらいたい!

 

本当に使い過ぎによる副作用注意

やってはだめです!

ダメ、ゼッタイ

 

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鼻というのはクモの巣のように

血管が巡り巡っています。

血管だらけです。

 

そこで血管収縮剤を使うと血管がぎゅーっと縮まり

鼻に空気の通り道ができて、鼻づまりが解消されます。

「はあ~、スッキリ」

って感じになるわけです。

 

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ただ使いすぎると薬をキャッチする部分がマヒして

効かなくなってしまうんです。

そして鼻の粘膜が厚くなり、

かえって鼻が詰まってしまいます。

これを「薬剤性肥厚性鼻炎、点鼻薬性鼻炎」などと言います。

 

これは相当治療に時間がかかり、厄介です。

くれぐれも血管収縮性の点鼻薬の使い過ぎには注意してください!!

 

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いかがでしたか?

鼻が詰まってしまうとどうしても

点鼻薬を使いたくなる気持ち

とてもわかります

ただ、基本的に薬は使い過ぎ注意です。

正しく使わないといけない理由を

理解して頂けたかな?

使用上の注意とかしっかり読んで

薬は使ってくださいね^_^